グラップルに必要な油圧システムや取付改造

「この油圧ショベルに5本配管のグラップルの取り付けできるか?」「グラップルの機械にハーベスタを取り付けできるか?」というようなお問い合わせがよくあります。実際の取り付けが出来る・出来ないについては詳しく確認する必要があります。その確認ポイントですが、今回はグラップルの油圧システムと必要な取付改造について解説します。

まず、イワフジ工業製グラップルを確認してみます。足ペダル式や5本配管仕様と呼ばれるのがGS90LJで、手元の操作レバーにボタンを追加して操作するのが電磁弁内蔵型のGS90LJVとなります。製品の規格は似ていますが、下記の表のように仕様が異なるため簡単に付け替えることは出来ません。

型式GS90LJGS90LJV
操作形式パイロット電磁弁
操作方法足ペダル手元レバー
配管5本油圧配管
旋回+開閉+ドレイン
2本油圧配管+配線用
PT
上配管改造不可
イワフジ工業製グラップル

ベースマシン(油圧ショベル)に必要な油圧システムも、GS90LJなのかGS90LJVなのかで変わってきます。

GS90LJで必要に必要な配管は制御用に4本の往復(または共用)配管と1本のドレイン配管となります。油圧ポンプ側はサービスポート(または追加ポート)と追加ポンプ(またはPTO、アドオンバルブ等)が必要になる場合が多いです。キャビン側の改造は追加ペダルおよびパイロットラインとなります。

GS90LJVはブレーカー配管仕様の油圧ショベルに取り付けしやすいです。ブレーカー配管仕様であれば基本的には追加配管や油圧ポンプの改造は不要となります。ただし電装関係の改造は必要です。電磁弁グラップル用のノブへの取り換えと配線、およびブレーカペダルを使用しない場合は電磁弁ユニットの取り付けとなります。

型式GS90LJGS90LJV
配管仕様往復配管2系統+ドレインブレーカー配管
油圧仕様要追加バルブブレーカー仕様
操作部分足ペダル追加
パイロットライン
ノブの付け替え
+電磁弁追加パイロットライン
or
+ブレーカペダル
ベースマシン側の仕様

なお、配管配列や配管のサイズはベースマシンのメーカにより異なります。グラップル側での配管変更を行っている場合もあります。またピン径やアーム幅も異なるため付け替える場合には注意が必要です。

メーカ住友建機
SH120
日立建機
ZX120
コマツ
PC120
CAT
312
加藤製作
HD512
アーム幅 mm255254260220250
ピン径 mm6565606565
アーム幅およびピン径

新品のベースマシンにそれに適合したグラップルであれば問題ありませんが、異なる機械同士では付けられる場合・改造しないと付けられない場合が多くあります。特に5本配管のグラップルの場合、ドレイン配管を間違って取り付けると大きな故障につながりますのでご注意ください。

カテゴリー: 林業機械 パーマリンク